こんにちは、あだらじです。
国家試験で解答が分からないとき、あなたは何を選びますか?
鉛筆を転がして、運命に委ねる!なんて考えていませんか?
そんな運命に委ねるよりか、もっと確実に正答率を上げる裏技をあなただけに伝授します。
知っているか知らないかで、あなたは、他の人より分からない問題を正解できるようになり、国家試験の点数を今日から上げることができます。
過去10年間の国家試験からみた統計学・心理学の視点でどれを選べばよいかを解説していきます。
あくまで統計学・心理学の視点で、正答率を上げるための最終手段になります。
今回紹介する最終手段に頼りすぎないようお願い申し上げます。

結論だけ知りたい方は、「まとめ:選択肢に迷ったらコレを選べ」へジャンプ!
選択方法によって選ぶべき解答が異なる
1つ選択:1,574問
2つ選択:414問
全体の問題数:1,988問
※不適切問題を反映済み
第63回~第72回国家試験の問題を参考にしています。
そのなかで、1つ選択と2つ選択する問題の正答に明確な差がありましたので、それぞれ紹介していきますね!
選択肢が”1つの場合”はコレを選べ
さっそくですが、結論は「迷ったら4」です!
過去10年間の一覧を見てみましょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|
第72回 170問 | 15.3% 26問 | 20.0% 34問 | 23.5% 40問 | 15.9% 27問 | 25.3% 43問 |
第71回 167問 | 18.0% 30問 | 21.0% 35問 | 23.4% 39問 | 19.8% 33問 | 18.0% 30問 |
第70回 155問 | 12.9% 20問 | 22.6% 35問 | 23.9% 37問 | 23.2% 36問 | 17.4% 27問 |
第69回 159問 | 11.3% 18問 | 20.1% 32問 | 18.2% 29問 | 27.7% 44問 | 22.6% 36問 |
第68回 151問 | 15.2% 23問 | 19.9% 30問 | 17.2% 26問 | 26.5% 40問 | 21.2% 32問 |
第67回 159問 | 17.6% 28問 | 19.5% 31問 | 23.3% 37問 | 18.2% 29問 | 21.4% 34問 |
第66回 157問 | 18.5% 29問 | 21.7% 34問 | 17.2% 27問 | 21.0% 33問 | 21.7% 34問 |
第65回 160問 | 19.4% 31問 | 15.6% 25問 | 20.6% 33問 | 24.4% 39問 | 20.0% 32問 |
第64回 155問 | 12.3% 19問 | 21.3% 33問 | 24.5% 38問 | 26.5% 41問 | 15.5% 24問 |
第63回 141問 | 11.3% 16問 | 20.6% 29問 | 18.4% 26問 | 28.4% 40問 | 21.3% 30問 |
累計 1574問 | 15.2% 240問 | 20.2% 318問 | 21.1% 332問 | 23.0% 362問 | 20.5% 322問 |
過去10年間で、選択肢【4】が最高の確率であることが分かります。
1年間の平均出題数に分けた結果がこちら。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|
平均出題数 | 24問 | 32問 | 33問 | 36問 | 33問 |
もし今まであなたが、選択肢【4】以外を選んでいたら、3点以上稼ぐことができる可能性があります!

消去法で【4】を除外しているときはどうすればいいの?

その時の優先順位は、【2>5>3>>>1】で選ぶようにしましょう!
10年間の平均値では、回答欄の【3】が選ばれる頻度は【4】の次に高くなりますが、正直【2・3・5】に大きな差はありません。
なぜ選択肢【2】を推すかというと、例年ばらつき無く安定して出題されているからです。
1つの解答を選ぶ場合、確率上1/5になるので20%で推移するはずですよね。
選択肢【2・3・5】のうち20%を下回っている確率を抽出してみました。
2 | 3 | 5 |
---|---|---|
19.9% 30問 | 18.2% 29問 | 18.0% 30問 |
19.5% 31問 | 17.2% 26問 | 17.4% 27問 |
15.6% 25問 | 17.2% 27問 | 15.5% 24問 |
18.4% 26問 |
選択肢【2】は、第65回に15.6%と、過去10年間で1度大きく確率を落としていますが、ほぼ20%としっかり点数を稼ぐことができます。
いっぽう選択肢【3】は20%を下回った年数も多い反面、20%を大きく上回る年数も多く、平均して出題頻度が2位になっていることが分かります。
つまり選択肢【3】は、受験するタイミングによって正答率にばらつきが生じやすく、ギャンブル要素が強くでてしまうのです。

安定して点数を稼ぐためにも、正答率が20%を下回りにくい【2>5>3>>>1】をオススメします。
選択肢【1】の正答率は、過去10年間で20%を超えた年が一度もありません。分からない問題が出たときは【1】を避けるようにしましょう。
選択肢が”2つの場合”はコレを選べ
さっそくですが、結論は「迷ったら5と2・4」の組み合わせです!
過去10年間の一覧を見てみましょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|
第72回 27問 | 40.7% 11問 | 51.9% 14問 | 18.5% 5問 | 48.1% 13問 | 40.7% 11問 |
第71回 33問 | 54.5% 18問 | 45.5% 15問 | 36.4% 12問 | 39.4% 13問 | 27.3% 9問 |
第70回 45問 | 35.6% 16問 | 26.7% 12問 | 35.6% 16問 | 51.1% 23問 | 55.6% 25問 |
第69回 40問 | 42.5% 17問 | 37.5% 15問 | 35.0% 14問 | 35.0% 14問 | 52.5% 21問 |
第68回 49問 | 30.6% 15問 | 42.9% 21問 | 38.8% 19問 | 38.8% 19問 | 49.0% 24問 |
第67回 41問 | 24.4% 10問 | 41.5% 17問 | 41.5% 17問 | 39.0% 16問 | 53.7% 22問 |
第66回 40問 | 45.0% 18問 | 42.5% 17問 | 27.5% 11問 | 47.5% 19問 | 45.0% 18問 |
第65回 39問 | 33.3% 13問 | 41.0% 16問 | 51.3% 20問 | 33.3% 13問 | 48.7% 19問 |
第64回 45問 | 44.4% 20問 | 48.9% 22問 | 35.6% 16問 | 35.6% 16問 | 35.6% 16問 |
第63回 55問 | 36.4% 20問 | 43.6% 24問 | 38.2% 21問 | 52.7% 29問 | 36.4% 20問 |
累計 414問 | 38.2% 158問 | 41.8% 173問 | 36.5% 151問 | 42.3% 175問 | 44.7% 185問 |
過去10年間で、選択肢【5】が最高の確率であることが分かります。
次点で大きな差はありませんが、選択肢【2・4】が選ばれる確率が高いです。
1年間の平均出題数に分けた結果がこちら。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|
平均出題数 | 16問 | 17問 | 15問 | 18問 | 19問 |
もし今まであなたが、選択肢【5】以外を選んでいたら、点数アップできる可能性があります!

”2つ選択する”は、組み合わせだからもう一つはどれを選べばいいの?

もう一つの優先順位は、【2>4>1>>>3】で選ぶようにしましょう!
2つの解答を選ぶ場合、確率上4/10になるので40%で推移するはずですよね。
各選択肢で40%を下回る正答率のみを抽出してみました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|
35.6% 16問 | 26.7% 12問 | 18.5% 5問 | 39.4% 13問 | 27.3% 9問 |
30.6% 15問 | 37.5% 15問 | 36.4% 12問 | 35.0% 14問 | 35.6% 16問 |
24.4% 10問 | 35.6% 16問 | 38.8% 19問 | 36.4% 20問 | |
33.3% 13問 | 35.0% 14問 | 39.0% 16問 | ||
36.4% 20問 | 38.8% 19問 | 33.3% 13問 | ||
27.5% 11問 | 35.6% 16問 | |||
35.6% 16問 | ||||
38.2% 21問 |
正答率が40%を下回る選択肢に、明らかに差があることが分かりますね。
先ほどの「選択肢が”1つの場合”はコレを選べ」で説明したように、なるべくギャンブル要素を抑えつつ、正答率の高い選択肢【2・4】をオススメします。
選択肢【3】の正答率は、過去10年間で、正答率40%を超えた年は2回しかありません。分からない問題が出たときは【3】を避けるようにしましょう。
なぜ選択肢に偏りが生じるのか
過去10年間の国家試験の解答をみてみましたが、なぜここまで選択肢に偏りが生じるのでしょうか。
それはやはり、出題者も人間だからです。
人間だからこそ、心理学的に偏りが生じてしまうのです。
ここでは3つの心理学的面から解説していきます。
出題者の気持ちで考える
あなたが、ご飯を作ったときのことを考えてみてください。
- ひと口食べて、ごちそうさまでした。
- 最後まで食べて、ごちそうさまでした。
どちらが嬉しいですか?
「ひと口食べて、ごちそうさまでした。」が嬉しいという人は、ほとんどいません。誰しもが「最後まで食べて、ごちそうさまでした。」をしてほしいものです。
それと同じように、出題者も最後まで読まれたいのです。
出題者側も回答欄の選択肢【1】で完結してしまったら、残りの選択肢【2~5】を読まれない可能性がありますよね。
そんな心理学的面が反映されたのが、選択肢が”1つの場合”、選択肢【1】の正答率が過去10年間で、20%を超えた年が一度もないという結果に表れています。
松竹梅の法則(極端の回避性)
こちらは皆さんも一度は経験したことがあると思います。
ランチセットのメニューを見たときを考えてみてください。
このメニュー表を見たとき、あなたは何を選びますか?
- 松:650円
- 竹:980円
- 梅:1500円
人はこの時このような考えをしてしまいます。
「松:650円」は、ケチったように思われないか。
「梅:1500円」は、正直高い。
無難に真ん中の「竹:980円」にするか。
これを松竹梅の法則とよび、心理学的に両端を嫌ってしまうのです。
出題者側もこの結果が過去の選択肢に表れていて、選択肢が”1つの場合”、端を嫌った選択肢【3・4】が出題頻度の1位2位を占めています。
解答を均等にする義務感
それでもやっぱり出題者は、なるべく解答の選択肢を均等にしなければいけない。ばらつきをなるべく抑えたい。そういった心理面もあり、松竹梅の法則で回避していた選択肢【1・5】をどうにか埋めようとします。
それでもやっぱり最後まで出題問題を読んでほしい。
そんな思いが国家試験の選択肢にも表れています。
選択肢が”1つの場合”
選択肢【1】15.2%(240問)
選択肢【5】20.5%(332問)
選択肢が”2つの場合”
選択肢【1】38.2%(158問)
選択肢【5】44.7%(185問)
選択肢が2つあるときは、「中と端」という選択肢が出来る分、特に選択肢【5】の解答が選ばれやすいことが数字でみても明らかですね。
また端を埋めなければいけない!という義務感から、選択肢が”2つの場合”選択肢【3】が選ばれにくくなっているのかもしれません。
まとめ:選択肢に迷ったらコレを選べ
今回は国家試験でどうしても分からない問題が来た時に、どれを選択すればよいか、統計学からの視点・心理学からの視点から解説してきました。
簡単におさらいしましょう。
【選択肢が”1つの場合”】
4>2>5>3>>>1
【選択肢が”2つの場合”】
5>2>4>1>>>3
もしあなたが国家試験本番の時に、確実に分かる問題の解答に偏りがある場合には、選択肢【2】に変えてみよう。などの対策をすると良いかもしれません。

選択肢が”1つの場合”は【1】を選ばない。
選択肢が”2つの場合”は【3】を選ばない。
でも大丈夫です!
こちらの記事は、あくまで正答率を上げるための最終手段になります。
今回紹介する最終手段に頼りすぎないようお願い申し上げます。
この記事を読まれている方は、国家試験を目の前にしている方が結構いらっしゃると思います。
国家試験直前になってまだ準備が完璧じゃないよ。という方がいらっしゃいましたら「【チェックリストあり】放射線技師国家試験受験を慌てない為に事前に準備を」でまとめていますので、合わせて読んでみてください。
コメント