【勘違い】国家試験模試は点数が取れない?重要ではありません|放射線技師

こんにちは、あだらじです。

放射線技師の国家試験に向けて、実力を確認するために模擬試験がありますよね。
実は、国家試験模試は点数が重要ではありません。

もっと見るべき場所があります!

この記事を読むことで、あなたは、国家試験模試をもっと有効活用して効率よく勉強できるようになります。

模試は過去問を記憶していれば点数は稼げる

ぶっちゃけ、模試は過去問がベースとなって出題されています。
そのベースとなる過去問を記憶してしまえば、ある程度は点数がとれちゃいます。

「記憶」していればになりますので、「理解」している訳ではありません。

国家試験本番も例年通り過去問ベースで出題されれば、模試同様に点数が稼げてよいかもしれません。しかし出題形式が変わってしまうと、点数が取れなかったり、試験中パニックに陥る可能性もあります。

過去の例

2013年国家試験までは午前科目と午後科目と分かれていましたが、2014年は全科目を午前と午後にほぼ半分に分ける出題形式に変更されています。

いきなり出題形式が変わったりすると動揺しちゃいますよね。

放射線技師になるには、国家試験に合格しなければいけません。
模試で点数を取っても、放射線技師になることはできません。

模試で点数取れたから自分は実力がついている!

のではなく、しっかり理解したうえで、点数が取れているかが重要になります。

あなたがしっかり理解するための勉強方法をとっているのであれば、点数を気にせず、少しずつ着実に理解して知識を積み上げて、国家試験合格をもぎ取ってください!
(国家試験直前の模試で点数が明らかに足りない場合には、少し勉強の戦略を変えてくださいね!)

点数ではなく、完全に解けた問題が重要

模試で気にすべき内容は、点数ではなく完全に解けた問題数です。
模試は国家試験と同様、選択式の問題です。

天文学的確率にはなりますが、1問も分からなくても適当に回答すれば合格点の120点に届く可能性はあります。たまたま、模試で勘が当たって点数が良かったからといって安心してはいけません。

これは持論ですが、完全に解けた問題数が100問あれば国家試験合格圏内に入っています。

その完全解答の100問に向けて、「少しずつ積み上げることができているのか」確認することが国家試験模試で一番重要です。

完全解答の100問が国家試験合格圏内に入っている根拠は何?

私なりの根拠を解説していきます!

完全解答100問が安定して取れるようになれば、残り100問中20点取ることができれば国家試験に合格することができます。
基本的に国家試験の問題は5問中1問が正解となっています。

2020年国家試験
  • 5問中1問が正解:158問
  • 5問中2問が正解:38問
  • 不適切問題:4問

単純計算になりますが、このうち半分が完全解答できているのであれば、5問中1問正解は79問、5問中2問正解は19問になります。

適当でも正解する確率
  • 5問中1問正解:16点
    (79×1/5で正解)
  • 5問中2問正解:2点
    (19×1/10で正解)

完全に当てずっぽうでも追加で18点取ることができます。
完全解答とあわせて、118点取ることができます!

それじゃ国家試験には合格できないじゃないか!

そう、単純な確率論であれば、合格はできません。しかし実際は消去法でもっと確率を上げることができます。

国家試験は落とす試験ではなく、合格させるための試験です。
そのため選択肢の中に、これは違うぞ!と分かる問題や、明らかにに的外れな解答があります。

少し専門用語が出てしまいますが例をあげて確認してみましょう!

例題:2020年|午前68問

放射線感受性の最も低い組織はどれか。

  1. 胸 腺
  2. 腎 臓
  3. 精 巣
  4. 脊 髄
  5. 皮 膚

感受性が高い組織は未分化なもの(細胞分裂が盛んなもの)になります。

ちょっと勉強していれば、感受性が高い「1.胸 腺・3.精 巣」を除外することができて、残りの「2.腎 臓・5.皮 膚・4.脊 髄」と消去法で選択肢を絞ることができます。

これで1/5の確率から1/3の確率へ正答率を上げることができました!

ちなみに解答は、「4.脊 髄」になります。
神経は感受性が低いですが、似た言葉の「骨髄」は感受性が高いという引っ掛け問題ですね!

残りの100問を全て1/3に絞ることができれば、33点追加。
つまり133点を取ることができるようになります!

国家試験はこのような問題が多くありますので、100問中20点は比較的取りやすい点数であり、完全に解けた問題数が100問あれば国家試験合格圏内に入っているといえます。

国家試験模試は上辺だけの点数を見るのではなく、この国家試験合格圏内に自分が近づいているのかを確認する試験であることを忘れてはいけません!

完全解答できなかった場所を勉強する

先ほど紹介したように、完全解答100問を目指して勉強しましょう!
そのためには、完全解答ができなかった場所を重点的に勉強する必要があります。

診療放射線技師国家試験 統一模擬試験は年に3回(7月・11月・1月)実施されます。そこでは試験後2週間以内に得点や全国順位を記載した成績表が送付され、全体解説や選択肢別解説などまで対応してくれています。

出典:診療放射線技師国家試験 全国統一模擬試験

しかしこれだけでは不十分です。
模試の採点から弱点科目を見つけることはできますが、適当に解答したり、自分で消去法からある程度確率を上げた状態で回答できた問題は正解として扱われてしまいます。つまり弱点として認識されないのです。

そのため、模擬試験を解いているときに、自分が完全解答できたかどうかをサインしておくことをオススメします!

私は、「完全解答を○、消去法を△、全くわからないところを×」とサインしていました!

サインしておけば、採点時の弱点分析だけではなく、模試や国家試験本番で見直すときに、どこを見直せばいいかも分かるためオススメです!

そして模試から自分の弱点や完全解答ができなかった問題を分析できれば、あとはそこにコミットして勉強するだけです!

勉強のやりかたは人それぞれですが、私は完全解答できなかった問題の「選択肢」を全て勉強しなおしていました。
自分なりに解説を作成した方が、自分にあった納得のできる資料を作ることができますが、もっと効率よく勉強したいという方には、私が実際に使っていた参考書を2冊紹介します。

私が実際に使っていた参考書
診療放射線技師 イエロー・ノート 臨床編
診療放射線技師 ブルー・ノート 基礎編

当時はなかった参考書で、今ならコレを使わない理由が逆に知りたい!と断言する参考書を見つけました!それは「診療放射線技師 国家試験 対策ノート」です。どのくらい凄い参考書なのかは、別の記事で徹底解説しています!

また参考書にマーカーを引いて、下敷きなどで目隠しして暗記する方法もありますが、今はスマホが普及して暗記方法も進化しています!
最新の暗記グッズについて「暗記グッズはコレに決まり!最強2選【ノートとアプリのハイブリット】」にて紹介していますので、更に効率よく勉強したい方は是非読んでみてください。

この記事が、あなたの国家試験模試を点数だけで判断するのではなく、効率よく勉強するための参考になれば嬉しい限りです。

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