【国家試験対策】過去問の丸暗記待った!正しい使い方を紹介

こんにちは、あだらじです。

診療放射線技師になるための最大の壁、国家試験。

この国家試験に合格するために、私が学生のころ「国家試験の対策は、まずは国家試験過去問○年分覚えなさい!」と言われていました。

この「○年分覚えなさい!」
というのはちょっと待ってください!

国家試験の過去問をただ覚えるだけでは、試験対策としては不十分です。
この記事を読むことで、あなたは、国家試験の過去問をただ覚える危険性について知り、正しい勉強方法を知ることができます。

過去問を丸暗記することのメリット

なぜ、「国家試験の対策は、まずは国家試験過去問○年分覚えなさい!」と言われるのでしょうか?
丸暗記のメリットを2つ紹介します!

模試の点数を効率よく上げれる

模試はあくまで、国家試験の過去問や、その年に起こった医療のトピックスが出題されやすいです。つまり、過去問を丸暗記することで、模試の点数を効率よく上げることができます。

努力して勉強しても、点数が上がらないと正直やる気がなくなりますよね。
そういった面では、勉強のモチベーションを上げるために、過去問丸暗記は良いでしょう!

出題されやすい範囲がなんとなく分かる

国家試験は診療放射線技師になるために必要最低限の知識を身につけているかを計る試験です。

その必要最低限の知識とは、毎年変わるものではありません。
つまり、出題されやすい範囲がなんとなくわかるようになります。

この「なんとなく分かる」ことがメリットです。

例えば、教科書や参考書を覚えなさい!と言われても、どこが重要なのか分かりません。どこを覚えればよいのかも分かりません。

いっぽう、出題されやすい範囲がなんとなく分かるようになると、教科書や参考書のどこを重点的に覚える必要があるのかが分かるようになり、一冊丸々覚える必要がなくなります。

ぶっちゃけ、一冊丸々覚えることは不可能ですし、どこが出るかも分からない状態だと勉強のモチベーションが下がってしまいますよね。試験対策に一番重要なのは、勉強に対するモチベーションの維持です!

過去問丸暗記のリスク

それなら過去問を丸暗記しちゃえばいいのでは?

あくまで効率よく点数を上げることはできますが、合格点には届きません。

当然ですが、数年分の過去問丸暗記で国家試験に合格できるのであれば、誰でも国家試験に合格することができて、合格率もほぼ100%になるでしょう。

実際の国家試験合格率はそうではありません。

2020年国家試験合格率

新卒+既卒:82.3%
(2,397人/2,914人)

ある程度効率よく点数が伸びますが、途中から点数が伸び悩み、国家試験の過去問丸暗記だけでは合格点には届きません。

なんらかの出題形式を代えつつ、旬な話題の問題を出題してみるなど、その年によって試験内容は異なります。
しっかり理解して診療放射線技師として最低限の知識を身につけて、はじめて合格点に届くのです。

もしあなたが、国家試験の過去問を丸暗記すればよいのでは?
と考えているのであれば、国家試験合格は正直難しいと断言します。

過去問丸暗記だけではなく、しっかり理解することが国家試験合格の必要条件です!

過去問は覚えるのではなく確認するもの

国家試験の勉強方法は、効率よく勉強して理解することが必要です。

先ほどのメリットでも紹介したように、過去問は丸暗記するのではなく、国が求める最低限の知識の範囲を確認することが重要になります。

過去問の類似問題や、同様の範囲をしっかり把握することが、効率よく勉強する最初のステップです!

国家試験模試で周りと比べて点数が伸び悩んでいたとしても、焦る必要はありません。
丸暗記に比べて、理解は点数が伸びるのに時間がかかります。しかし理解していることで、ちょっと出題方法が変わったとしても、柔軟に対応ができます。つまり安定して点数を稼ぐことができ、合格を勝ち取ることができるようになります。

私の経験

私が学生のころにもありましたが、過去問をひたすら暗記して最初に点数が伸びた人が、のちのち伸び悩んで国家試験ギリギリで合格したということもあります。

過去問から国が求める最低限の範囲を見つけることできるの?

見つけることはできますが、時間が結構必要になります。

出題頻度が高い範囲を調べて資料作成した方が、自分なりに根拠をもった資料になるため、納得しやすく理解もしやすいです。得意・苦手分野を分けることもできますので、自分に合った資料が作れることも良いです。

しかし、国家試験過去問を解いて・出題頻度を確認して・自分なりの試験対策資料を作成して…ぶっちゃけ、勉強する時間が足りません!

時間が足りないあなたへ、すでに過去問から出題頻度が高い範囲をまとめてくれている参考書があります!

それはこちら「2021年版 診療放射線技師国家試験 合格!Myテキスト: 過去問データベース+模擬問題付
  • 10年分の過去問データベース
    試験問題を出題基準にそって分類
  • 合格テキスト
    項目ごとに出題範囲をわかりやすく解説
  • 模擬問題
    実力を試すための問題も掲載

10年分の過去問データベースを個人で分析するにはあまりにも時間がかかってしまいます。その時間を記憶・理解するための時間に当てることができるので、非常にオススメの一冊になります!

他に私が実際に使っていた参考書
診療放射線技師 イエロー・ノート 臨床編
診療放射線技師 ブルー・ノート 基礎編

もし参考書は別に紙じゃなくて電子書籍でもいいよ!
そんなあなたには、使わない理由が逆に知りたい!というくらい完成度の高い参考書があります。それは「診療放射線技師 国家試験 対策ノート」です。

苦手分野は”最終的には”過去問丸暗記で良い

実は過去問の使い方にはもう一つの使い道があります。

それは、苦手分野でどうしても覚えることができない場合です。
理系・文系という言葉があるみたいに、人間だれしも得意・不得意ありますよね。

私も苦手分野・科目があり、最終的には参考書を覚えず過去問丸暗記するという、半分諦めた試験対策をしました。
これは戦略があっての対策です。詳しくは「【国家試験対策】苦手分野・科目はどうすればいい?【結論:素直に諦める】」で解説しています。

もしあなたが、苦手分野について悩んでいるのであれば、過去問丸暗記は決して悪い選択肢ではありません。
ただし得意分野の科目で過去問を丸暗記しようとするのは、紹介した通りリスクも伴いますのでご注意ください!

今回の国家試験過去問丸暗記のリスク、そして効率よく勉強する方法が、あなたの国家試験合格の参考になれば嬉しい限りです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました