【どっちが好み?】診療放射線技師と臨床検査技師の違い

こんにちは、あだらじです。

Yahoo!知恵袋で皆の悩みを読んでいたら、「診療放射線技師と臨床検査技師で迷っています」という質問者がいらっしゃいました。

ふたつの仕事は、テレビタレントとyoutuberのように、同じような業務もあれば、まったく異なる業務もある仕事になります。

詳しく説明しすぎると、イメージしにくいと思いますので、ふたつの仕事の違いをざっくり紹介していきます。

この記事を読むことで、あなたは診療放射線技師と臨床検査技師の違いを知り、自分に合った仕事を考える事ができます。

注意点

医療はチームで提供するものであり、どちらかが優れているということはありません。あなたが働くとしたときに、どちらの方が好みかを考えるようにしてください。

異なる仕事内容

診療放射線技師と臨床検査技師の仕事内容を一言でまとめてみました。

診療放射線技師
臨床検査技師
  • 身体を画像化する仕事
  • 身体の細胞や血液を数値化する仕事

一言だけではイメージしにくいので、「乳がんの検査」を一例に紹介すると…

診療放射線技師
臨床検査技師
  • マンモグラフィ検査

    乳房にしこりが無いか、乳がんの疑いが無いかを確認。
  • 検体検査

    腫瘍マーカーで乳がんの疑いが無いかを確認。

乳がんの検査には、共通して超音波(エコー)検査もあります。後程紹介しますが、先に知りたい方は「同じ仕事内容」をタップするとジャンプするようになっています。

診療放射線技師

マンモグラフィ検査のイメージは、かなり強い力で乳房を押しつぶし、レントゲンの写真を左右2枚の計4枚を撮影することが一般的です。

乳房にあるしこりが、良性のものなのか、悪性のものなのかを判断するために乳房を押しつぶす必要があります。

臨床検査技師

検体検査のひとつに、腫瘍のありなしを数値化する仕事があります。
その数値は腫瘍マーカーと呼ばれ、普通では高くならない数値が、がんがあると高く数値に表れます。

乳がんの場合、「CEA、CA15-3、NCC-ST-439」が広く使われており、数値が高くなれば、乳がんの疑いとして扱われます。

腫瘍マーカーは、がんによってそれぞれの数値があり、複数の種類を勉強する必要があります。※診療放射線技師でも腫瘍マーカーの勉強は必須項目です。

乳がんを例にあげましたが、診療放射線技師と臨床検査技師、両方とも疑いがあるかないかを検査することが仕事のひとつです。他の検査をいくつか受けて頂き、最終的に医師が「がんがあるかどうかを判断」します。

診療放射線技師と臨床検査技師、両方の仕事が無ければ、患者のがんを特定することができず、治療することができません。ふたつの仕事は必要不可欠な仕事です。

同じ仕事内容

診療放射線技師と臨床検査技師には、実は同じ仕事内容があります。それは、超音波(エコー)検査と呼ばれる仕事です。

乳がんがあるかどうかの判断材料のひとつにも、この超音波(エコー)検査があります。

国家試験に診療放射線技師と臨床検査技師のような「超音波検査技師」という資格はなく、誰が担当するかが明確になっていない仕事内容になります。
そのため、病院次第にはなりますが、医師・診療放射線技師・臨床検査技師のうち誰かが担当することがほとんどです。

乳がん検査では、マンモグラフィ検査より超音波(エコー)検査の方が、しこりが良性なのか悪性なのかを判断しやすい場合があります。

それぞれの仕事の強み

診療放射線技師と臨床検査技師では、それぞれに違った強みがあります。
あなたが好きな強みはどちらなのか、考えてみてください。

診療放射線技師の強み

外部に委託できない

診療放射線技師の仕事は、外部に委託ができないことが一番の強みです。
臨床検査技師の場合、他の大きな病院に採血の依頼をすることもでき、代わりがきく仕事です。診療放射線技師の場合はそのような代わりが無い仕事(独占業務)になります。
代わりが無い分、夜間や日祝日も勤務しないといけない環境もありますが、その分基本給が高く、更に手当が付きますので、臨床検査技師よりは給料が高いことが多いです。

検査スキルをより磨ける

患者それぞれに対して検査方法が微妙に異なります。
極端な例をあげると、小学生を検査する場合と、力士を検査する場合、同じ検査であっても検査方法が違ってきます。このような違いがあっても、ちゃんと画像に残すために、検査スキルをより磨き、自分をより鍛えることができます。

医師を除き、唯一癌を治療できる

癌を治療するのは、医師の仕事。そう思われがちですが、実は医師を除いた医療職の中で、唯一癌を治療できる仕事です。
診療放射線技師の仕事は検査ばかりと思われがちですが、放射線を使って癌を治療することもできます。

臨床検査技師の強み

採血ができる

診療放射線技師は、検査や治療といった仕事がメインになっています。
臨床検査技師の場合、検査だけではなく、採血をすることができます。自分で患者の血を採取し、自分で検査をするといった、自己完結型の仕事が特徴的です。

日常生活に活かせる

採血をはじめ、臨床検査技師は数値化させることが仕事になるので、自分や家族が病院を受診した際に自分たちの状況が嘘偽りなく理解することができます。
一方診療放射線技師は、プライベートで検査することはなく、病院受診した場合でも画像を全て見せてもらえることはほとんどありません。採血検査結果は病院側から貰うことができるので、診療放射線技師よりも日常生活に活かすことができます。

夜間業務が少なく、自分の時間を確保できる

診療放射線技師の強みには代わりのない独占業務になります。しかし見方を変えれば、夜間や日祝日まで拘束されやすい環境であり、自分の時間が確保しにくいという風に捉えることができます。
夜間業務や日祝日が休みになりやすい分、手当が減ってしまいますが、お金よりも自分の時間を優先したい場合は、臨床検査技師の強みになります。

あなたの好みはどちら?

診療放射線技師と臨床検査技師、それぞれの仕事について、乳がん検査を例にあげて紹介しました。またそれぞれの仕事の強みについても3つ紹介しましたので、復習もかねて一覧にまとめます。

\仕事の違い/

診療放射線技師
臨床検査技師
  • 身体を画像化する仕事

    【マンモグラフィ検査】
    乳房にしこりが無いか、乳がんの疑いが無いかを確認。
  • 身体の細胞や血液を数値化する仕事
    【検体検査】
    腫瘍マーカーで乳がんの疑いが無いかを確認。

\仕事の強み/

あなたの好みはどちらの仕事でしたか?

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診療放射線技師の仕事について、もう少し詳しく知りたい方は、「【検査だけじゃない】現役技師が紹介|診療放射線技師の仕事内容」にて紹介しています。


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